EMの歴史
サン興産業が比嘉教授と共にEMを世に送り出して20有余年。
EMの前身となる製品は、当初サン興産業より、微生物農業資材バイオスター、バイオライフ、バイオクリーン、バイオ
ガーデンという製品名で販売されていました。
しかし品質・効果共に安定せず、当時琉球大学において土壌微生物の研究をしていた農学博士比嘉教授に協力を
求め、現在のEMの基礎が出来上がりました。
バイオスター、バイオライフ、バイオクリーン、バイオガーデンを基に、他の微生物を取り込む事により、大きく飛躍し
確立された微生物資材へと生まれ変わり、比嘉教授により『EM』と命名されました。
長年微生物資材を研究製造販売していたサン興産業と、比嘉教授との運命的な出会いがEM技術を生み出し、現在でも農業分野では土壌改良による有機農業の推進、環境分野においては河川の浄化や生ゴミ・蓄糞の堆肥化、
健康分野でもEM発酵飲料など多岐にわたり活躍しています。
EMとは
EMとは、有用微生物群(Effective Microorganisms)の頭文字からとった造語で、占くから食品加エなどに使われ、その安全性が確認された、乳酸菌、酵母などの有用な微生物を天 然の糖蜜で複合培養した液体のことです。
微生物というと人体に害をおよぼす微生物が存在するために昔から多くの人に恐れられていますが、納豆や味噌、ヨーグルト、酒などは微生物(こうじ菌・乳酸 菌・酵母菌など)を利用していますし、ペニシリンなどの医薬品も微生物の働きで作られています。
このように自然界にたくさんいる微生物の中には、人間を助けるものも多数存在します。
有用微生物とは、人間の腸内に住むビフィズス菌等のように、環境を良くし、動植物の細胞を活性化する働きを持つ酵素や生成物を作り出す微生物のことで、人 間にも自然環境にも役立つものを言います。
通常、微生物は単一種類で扱われるのが普通ですが、EMには嫌気、微好気の複数の微生物が、基質を交換しあいながら共存し ています。
そのため、単一種類に比べ幅広い対象に有効で、現場に使用した場合、もともとそこにいた微生物と共にすぐに発酵の過程に進むことができます。
この複合共生の微生物資材という点が、EMの最大の特徴です。
簡単に言うと、単体よりも多くの種類の微生物がいっしょに働くことで、優れた効果が発揮されるのです。
こうした複数の役に立つ微生物を組み合わせたものがEM=有用微生物群なのです。
なおEMは、5科10属80余種の菌の集合体と言われておりますが、実際は乳酸菌2種、酵母菌、光合成細菌2種、系状菌、放線菌の7種が主体であります。
EM製造時や開封時に、空気中に存在する多種多様の菌が混入増殖し、結果的に80種類以上の菌の集合体になるということのようです。